その逸話は、バスケットボールの神様、"MICHAEL JORDAN (マイケル・ジョーダン)"のキャリアの中でも特に鮮烈な記憶として語り継がれている。1986年8月25日、イタリアで開催された"NIKE(ナイキ)"主催のエキシビションマッチ。そこで"MJ"が放ったあまりにも強烈なダンクシュートによって、バックボードが粉々に破壊されるという衝撃的な事件が起こった。その時に彼が着用していたオレンジ、ブラック、そしてホワイトで構成されたユニフォーム。この伝説的なエピソードとカラーリングをモチーフとして、2015年に初めて"AIR JORDAN 1 (エアジョーダン1)"で登場したのが、通称"SHATTERED BACKBOARD (シャッタードバックボード)"。以来、この配色はシリーズ化され、オリジナルカラーに匹敵するほどの絶大な人気を集め、スニーカー史にその名を深く刻み込んでいる。
シカゴ出身のカリスマデザイナーであり、ストリートファッションシーンに絶大な影響力を持つ"DON C (ドンC)"。彼が"JORDAN BRAND (ジョーダンブランド)"とタッグを組み、"MJ"のキャリアとシグネチャーモデルの歴史に敬意を表しつつ、独自の視点で再構築したハイブリッドモデルが"JORDAN LEGACY 312 (ジョーダン レガシー 312)"。その名は、シカゴの市外局番「312」と、"AIR JORDAN 3 (エアジョーダン3)"、"AIR JORDAN 1 (エアジョーダン1)"、そして"ALPHA FORCE LOW (アルファフォース ロー)"という3つのアイコニックなモデルへのオマージュが込められている。そのローカットバージョンである"JORDAN LEGACY 312 LOW (ジョーダン レガシー 312 ロー)"は、2010年代のジョーダンブランドヘリテージ再燃を加速させた一足として知られる。
その"JORDAN LEGACY 312 LOW"から、あの"SHATTERED BACKBOARD"の伝説的カラーを纏ったニューモデルが登場する。アッパーは、クリーンなホワイトをベースに、トゥボックスには鮮やかなスターフィッシュオレンジのレザーを採用。オーバーレイやスウッシュには引き締まったブラックが配され、まさに"SHATTERED BACKBOARD"ならではの象徴的なカラーブロックを形成する。そして、マッドガード部分には"AIR JORDAN 3"を象徴するエレファントプリントが大胆にあしらわれ、ミッドフットには"ALPHA FORCE LOW"から受け継いだベルクロストラップが搭載されるなど、ハイブリッドモデルならではのディテールが満載となっている。
海外では2025年秋にジョーダンブランド取扱店にて発売予定。価格は$150。また新たな情報が入り次第、スニーカーウォーズのXやFacebookなどで報告したい。